航海日誌初日 船の中より
あんこ先生
航海日誌初日 船の中より
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言語学を専攻しているのですが、薬学にも少し興味が出てきました。二つのことを学んで私が感じたことや友達が言っていたことを何かに残せないかと思ってこと書いてみました。主人公が学者なので学者らしく堅苦しい文章を目指しましたが、ちょっと時間内に収まらないかもしれません。お手数ですが使用する際は前編後編に分けてください。
台本↓
8月5日 天気:晴れ
私はずっと父の元で医学の発達を見てきた。
父が亡くなり私の歳の離れた妹も今年高等学校を卒業する。私は随分歳をとった気がする。人生というのはあっという間だ、と多くの人がそう言うが全くもってその通りだとこの歳になって痛感する。そんな中、薬草の博物誌を作ってはくれないかとまだ見ぬ世界の薬の原料を探すことを命じられたのだ。もちろん行くか行かないかは私次第。願ってもないチャンスだった。私が元気なうちに世界を見てみたい。行かなければ私は後悔するだろう。妹や母に言葉の壁はどうすると引き止められたが、そんなものが私を止める理由にはならなかった。 人生はあっという間なのだから。
さて、長くなってしまったが、これが私のこの航海日誌並びに採集旅行の記録を書く理由である。私は船の中でも上等の部屋を用意され、そこからこれを書いている。横浜の港は美しい。今日はここまでにしておこう。
この旅行の無事を祈って。
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