声劇台本 「大人」
しのさん さん→烏揚羽→(読み手さんのお名前)
声劇台本 「大人」
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夏ですね。
⬇本編です
『ちゃんとした大人になりなさい』
『ちがう』
『そうじゃない』
『だめ』
『こうしなさい』
母は 僕がすることに
いつも失敗を見つけて怒る
小さなことでも
謝っても
僕が
言われたことに従い続けなければ
母は怒る
だから
学校も
友達も
全て母の言うことに笑顔で従い続けた
大人には
「言うことをよくきくいい子だ」と言われるが
「はいしか言わないロボットみたい」と
クラスメイトからは嫌われ
孤立した
自分の意思を問う問題を出されたとき
僕は混乱した
なにも書けないと悟ったから
Q.あなたは何になりたいですか
A.
Q.あなたは何をしたいですか
A.
Q.あなたは何が好きですか
A.
白紙で提出すると
また母が怒った
『どうして何も書かないの』
僕は
その言葉に
母に
怒りを覚えた
僕は今日も
"大人"に化けて
歩き続ける。
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暑いのは嫌いです。
使わさせていただいたのは
しのさん さんで「自傷無色」です。
Q&Aのくだりは自由にやっていただいてOKです!
アドリブももちろんOKです!
⬇本編の設定です。
諦め続けた人の話
幼い頃から母親に
行動、言動を『駄目だ』と言われ、
自分の意思を諦めてきました。
人に向ける作り笑いも、
『人には笑顔で接しなさい』という
母親の言いつけからです。
『ちゃんとした大人になりなさい』
母親は、何を考えて
そう言ったのでしょうか。
ちゃんとした大人とは一体、
何なのでしょうか。
叱ると怒るは違いますよね。
#声劇台本
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