【短編小説】夏祭り⑩
古畑 時雄(Tokio Furuhata)
【短編小説】夏祭り⑩
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【短編小説】夏祭り⑩
友達のユウタが待つ一本杉へと向かった僕とサツキは、八代神社の階段を登っていたのだが、その途中でサツキの草履の鼻緒がまた切れてしまった。
そしてサツキは階段の途中で、しゃがみ込んでしまったのだ。それを見た僕はサツキにこう言った。
「サツキ、大丈夫か! その草履、ちょっと見せてくれる?」
こう僕がサツキに言葉を掛けると、サツキはとても悲しそうな表情をして僕にこう答えたのだ。
「ハヤトくん、ごめん。せっかくハヤトくんが直してくれたのに…」
サツキがこう言うと、僕はサツキにこんな言葉を掛けた。
「俺の方こそ、ごめん。ちゃんと直せなくて…」
僕は申し訳なく、サツキにこう言ったのだ。そして僕は草履の鼻緒が切れた部分を見てサツキにこう言った。
「サツキ… この草履の鼻緒、簡単には直せないよ…」
こう僕がサツキに言うと、サツキは今にも泣き出しそうな表情を浮かべたのだ。僕は何とかしなければと思い、咄嗟にこんな言葉をサツキに言った。
「サツキ… 階段の上まで、俺が背負って行くよ…」
この言葉を聴いたサツキは、少し嬉しそうな表情を見せ頷いたのだ。こうして僕とサツキの二人は、ユウタの待つ八代神社の一本杉へと向かったのであった。
つづく…
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