【朗読】烏【台本】
読み手 : 心月
【朗読】烏【台本】
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雨空さんの[鳥]
を朗読させて頂きましたm(*_ _)m
風景や本人様の心境も描かれていて
その状況が頭に描きやすく読みやすかったです(*´艸`)
有難う御座いましたっ
#10 「烏」/ 作: 雨空
帰り道。
信号を待ちながら、ぼーっと空を眺めていると
1羽の烏が、電柱に止まった。
その烏は、首から上だけを動かし、きょろきょろと辺りを見回していて。
その姿が
誰かを探しているのだと。
恋しくて恋しくて堪らないのだと。
そう、訴えかけているように思えた。
少しすると、どこからか甲高い鳴き声が聞こえた。
烏ではない別の鳥が、それの頭上を飛んでいった。
群れで飛んでいくその鳥を、烏はじっと見つめていた。
思わず
「寂しいね。」
そう呟いた。
信号が変わる。
足を一歩、踏み出す。
歩き始めて、足を進めて、向こう側についた、その時。
空の彼方から、1羽の鳥が飛んできた。
それは、漆黒の羽を持つ、烏だった。
その烏は、電柱の上に止まった。
2羽の烏が、気持ちよさそうに空を仰いでいた。
今度は、ちゃんと心を込めて。
「もう、寂しくないね。」
今日は少しだけ、いい気分だ。
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