いつもの[はじめての]景色
朗読者:まるひと
いつもの[はじめての]景色
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#君の名は #夢灯篭 #夢灯籠
いっぱいいっぱいになっていた僕を救ってくれた。
ってところが難しくて棒読みで草。
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それはまるで羽のように、
美しい眺めだった。
新生活でいっぱいいっぱいになっていた僕を救ってくれたのは、1つ上の幼馴染み。
たぶん、向こうは無自覚だったのだろう。
「学校なんて狭い枠組みだけでも、やれることはいろいろある。部活然り、生徒会然り、あとはー・・・先生への媚び売り然り、ボクへの貸し作り然り。ね♪」
我ながら単純な奴だな。と思う。
友達作りで苦戦していた僕は、幼馴染みの言ったモノをいくつか挑戦した。
どれも上手くいった訳じゃない。
けれど、どれも失敗した訳でもない。
やらなきゃわからないとは、嫌いな常套句だったが、今はそうだな…、20点くらい。
赤点もいいところだが、希望は見えた気がする。
そんな晴れたある日、今まで余裕がなくボヤけていた視界に、映ったのは…。
いままで当然のようにあった景色であり、はじめて観た景色だった。
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