声劇台本「願い」
のーきち
声劇台本「願い」
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#声劇 #台本 #朗読 #切ない #一人声劇 #台詞 #拍手返します #コラボ待ち
今回は朗読です!
少し切ない台本ですが読んでくれたら嬉しいですヽ(*´∀`)ノ必ず聞きにいきます:
借りる際は拍手コメントお願いします!
ーーーーーーーーーー以下台本ーーーーーーーーーーー
少女は言った。
「私のお母さんはどこにいるの?
私、お母さんに会いたい」
普段と変わらない。
なんの変哲もない町並み、人々。
ただ少女は一人、歩いた。
凍(い)てついた街を彷徨(さまよ)い、歩き続けた。
たが少女が願えば願う程、歩けば歩く程、少女の心と体は凍てついていった。
普段と変わらない町並みはまるで少女だけが死の淵を彷徨っている様だった。
そして少女は今にも壊れてしまいそうな小さな声でつぶやいた。
「神様…どうして私をお母さんに合わせてくれないの?…」
少女がそうつぶやいた刹那、雪の中から女性が現れ、優しく語りかけた。
「かわいそうな子、大丈夫よ。あなたはお母さんに会えるわ。」
女性がそう言うと、暖かい光が少女を包む。
そして少女は笑った。
女性は光に包まれてゆく少女を悲しい瞳で見つめながら語りかける。
「会わせたのは私じゃない。あなたが会いに来ただけよ。かわいそうな子」
そして少女の願いは光へと変わった。
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