黙れ小僧
もののけ姫
黙れ小僧
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アシタカ「モロ、森と人とが争わずに済む道は無いのか?本当にもう止められないのか?」
モロ「人間どもが集まっている。きゃつらの火がじきにここに届くだろう。」
アシタカ「サンをどうする気だ?あの子も道連れにするつもりか?」
モロ「いかにも人間らしい手前勝手な考えだな。サンは我が一族の娘だ。森と生き、森が死ぬ時は共に滅びる。」
アシタカ「あの子を解き放て!あの子は人間だぞ!」
モロ「黙れ小僧!お前にあの娘の不幸が癒せるのか?森を侵した人間が、我が牙を逃れるために投げてよこした赤子がサンだ!人間にもなれず、山犬にもなりきれぬ、哀れで醜い、かわいい我が娘だ!お前にサンを救えるか!?」
アシタカ「分からぬ・・・。 だが共に生きることはできる!」
モロ「フハハハ!どうやって生きるのだ?サンと共に人間と戦うと言うのか?」
アシタカ「違う!それでは憎しみを増やすだけだ!」
モロ「小僧、もうお前にできる事は何もない。お前はじきに痣(あざ)に食い殺される身だ。夜明けと共にここを立ち去れ」
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