「背徳」を1番頑張った()
Lily
「粉雪の白、血の赤、黒檀(こくたん)の黒、授けて…」
女は神に願いて 生まれ落ちた奇跡の子
『リン』
いつしか時は流れて 狂い始めた歯車
輝きの影に潜む 芽生えた其れは「背徳(はいとく)」
嗚呼 伸ばされたその手を
『振り払われて』
戸惑い傷つくその姿さえ
『疎まれた』
嗚呼 熟していくほどに
『染み込んでいく毒』
憂〔うれ〕い、妬〔ねた〕み、憎しみは募〔つの〕り
愛は狂気に変わる『変わる』
解〔ほつ〕れた赤い糸を 無慈悲〔むじひ〕に笑い、断ち切った
「美しい」其れが、罪
裁〔さば〕け、憎〔にく〕らしき哀れな子
咎〔とが〕無き「罪」を背負い
憎しみの火に焼かれて
滴〔したた〕るその色は
あの日、貴女に授かりし「赤」
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