花は咲く

作詞：岩井俊二 作曲：菅野よう子

#花は咲く #ピアノ伴奏 ２番の歌詞が好きなので、そちらで歌いました。 何回も歌った、大切な歌。 歌詞 夜空の向こうの朝の気配に 私は懐かしいあの日々を思い出す 傷ついて傷つけて 報われず泣いたりして 今はただ愛おしい あの人を思い出す 誰かの想いが見える 誰かと結ばれてる 誰かの未来が見える 悲しみの向こう側に 花は 花は 花は咲く いつか生まれる君に 花は 花は 花は咲く 私は何を残しただろう 私の故郷は福島です。 東日本大震災が起きた時、私は小学一年生でした。 これから家に帰ろうという時に、あの揺れが来ました。 急いで席に戻って、避難訓練の通りに机の下に潜り込みました。 揺れが収まって校庭に出ると、まだ一年生だったので怖かったんでしょう。沢山の友達が泣いていました。 私はずっとその背中をさすり続けてあげました。 あいにく、その日は大吹雪で帰るのに大変苦労しました。 家に着くと、幼い妹と母がテレビのニュースをじっとみていました。 そこに映っていたのは、余震がやまないテレビ局と...津波の様子でした。 アナウンサーの人が必死に「逃げて下さい！」と言っていたのを覚えています。 当時は津波なんて知らなくて、家を、車を次々と飲み込む茶色く濁った水を恐ろしく感じました。 その後は、いつでも逃げられるように両親が様々なものを車に詰め込んでいました。 私はその様子を弟と妹の世話をしながら見ていました。 夜はお風呂に入らず、私服で一階の寝室に寝ました。 次の日から、登校するにもマスクなどをしてフル装備で出かけました。 今思えば、あれは放射線を浴びないようにする為だったと分かりますが、そんな事も知らなかった僕は厚着を疑問に思っていました。暑苦しくて仕方がなかったので。 私の住むところは幸い盆地で津波も放射線の影響も無かったですが、従兄弟のが住んでいたのがいわきだったので、母が繋がらない公衆電話を何回もかけていました。 避難して来た従兄弟から聞いた話では水道も電気もストップしていて、とても生活出来ない状況だったそうです。 店に行けば陳列棚はすっからかんのガラガラで何にもありませんでした。 外に出る事もなるべくしなくなり、家で余震が来れば机の下に隠れる事を繰り返していました。 私はまだ災害が小さい方でしたが、この記憶は忘れたくない、忘れちゃいけないと思っています。 将来、同じ事が起こったとしても、大切な人を守れるように。 だから、ここに少し書いていきますね。 ここまで付き合っていただき、ありがとうございました。