「なぁるほど…要するに、お前とギルガメッシュを宿してるうちに身についてしまった能力を制御する為に、この王冠があるんだな」
「うんうん、物分りが早くて助かるよ」
「…でもよ、何で手伝いに俺が呼ばれたんだ?清光も五虎退も居ただろ?」
「あの子が宿した刀剣男士の中でも、君がいちばんあの子に近かったからさ」
「近い?」
「ああ。性質が近いと言うべきかな。この王冠を作るにあたって、あの子と性質が近い君の霊力を込めたパーツが必要だと思ったんだ」
「パーツ…この刀装を小さくしたみたいなやつか。これがその、能力を制御する役割でも持ってるのか?」
「そんなところだね。君に作ってもらったそれには元から抑止の魔術を掛けてある。けれど、それだけでは上手く制御の効果が働かない。そこで、私の抑止の魔術に、あの子と性質の近い君の霊力を込めたパーツを作ってもらった。というわけさ。性質が近い君の霊力が込められたものなら、あの子にも馴染むだろうからね。」
「へぇ…すっげぇなぁ」
「大丈夫かい?着いてこれてるかい?」
「大丈夫だ!!!」
「よかったよかった」
「にしてもこれ、宝石みたいだな。きらきらしてて綺麗だ」
「…ふふ、王が身に付けるものだからね。少しでも煌びやかなほうがいいだろう?」
「そうだな!華やかなほうがオウサマらしい!」
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