声劇　美しき花

台本　サンケー

サンケーさんの初台本！ お借りしました*_ _)) むずかしかった( ꒪⌓꒪)低めの声、きつい…… 台本【美しき花】 僕は土。 ある日、僕の中に小さな命が埋め込まれた。その日から、僕の役目は、君を育てる事。 ある朝、君はこの世界に芽を出した。 その日の感動を 僕は生涯忘れる事はないだろう。 「父ちゃん…あのお花さん、綺麗。」 「君もあのお花さんみたいに、綺麗になれるんだよ。」 僕の夢は君を世界一綺麗な花に育てる事。 月日が過ぎ、君は美しい花を咲かせた。 みんなに「綺麗だね」と話し掛けられる、君。 僕は、誇らしかった。 連日の雨で、元気を無くした、君。 それでも、精一杯、美しく咲こうとしていた。 それが無性に辛くて、僕は言ってしまった。 「もう…もう休んでいいよ…」 その言葉に、君は小さく頷いた。そして、僕に聞いた。 「ねぇ？父ちゃん。私、綺麗な花になれたかな？」 「もちろんだ。」 「本当？それって……　世界で一番？」 「…あぁ、世界一だ」 枯れ掛けた君は、最期に美しい笑顔を見せた。 「父ちゃんの夢、叶ったね。世界一の花になれたよ。…今まで、ありがとう。」 そう言い残して、君は眠りに付いた。