【声劇台本】海男先生
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【声劇台本】海男先生
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幸人『僕が初めてその人に会ったのは、海が見渡せる崖の上だった。』
先生「よっ、ボウズ。
夜の海なんて見たって、なんも面白くねぇんじゃねぇか?」
幸人「……!」
先生「ははは、怯えないでくれよ。
傷つくじゃねぇか。」
幸人「あのね、僕……、勉強が嫌で、家出してきたんだ。」
先生「そうかー!
じゃあ、俺がお前の面倒を見てやる!
俺はお前の先生だ!」
幸人「"先生"……?」
先生「そうだ。
これから、幸人を立派な海の男に育ててやっからな!」
幸人「わぁ……!うん!」
先生「おっしゃ!男と男の約束だ!」
幸人『それからその人は、いろいろなことを教えてくれた。』
幸人「うわぁぁぁっ!!!」
先生「おーっ、こりぁあ大物だ!
すげぇの釣ったなぁ!!
ダシとったら美味いぞー!
あ、でも、刺身の方が美味いか……」
幸人「いいから手伝ってよ〜!」
幸人「うま~!」
先生「おっ、いい食べっぷりだねぇ。
気に入ったよ!」
幸人「こんな美味しい魚食べるの、初めて!!」
先生「嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか!」
〈二人で笑う〉
幸人「え?先生……?」
先生「すっかり忘れちまってたけどよ、俺は半魚人の末裔なんだ。
陸で無理しすぎちゃったみてえだなぁ。
ゲホッゴホッ……」
幸人「先生っ!!早く海に戻って!!
先生死んじゃうよ!!
男の約束、果たせなくなっちゃう!!」
先生「そんな時間は俺にはねぇ。
だから、最後のアドバイスだ。」
先生「幸人、幸せになれよ…」
先生「ゆきと……」
幸人「先生……っ!」
↑同時に
幸人「うわああああああ!!!」
↑泣き叫ぶように
幸人『さようなら。海男先生。』
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【あらすじ】
「いい高校に入るように」と勉強ばかり強いられる毎日が嫌になって家出した幸人は、どこに行けばいいか分からず途方に暮れていたとき、『先生』と名乗る男性と知り合う。
幸人は、先生に海について教えてもらうが、少しずつ弱っていく先生。
実は、先生は半魚人の末裔で、長い間海を離れることができないのだった。
🐏ツッコミどころが多いですが、演じてくださると嬉しいです(❁´ω`❁)
Comment
2commnets
- ぶんたん🐏(坂本すずな)
- むねん最早台本みただけでウルッてきてしまいましたwwwww