【一人声劇台本】凡人の末路
演者:あなたのお名前
【一人声劇台本】凡人の末路
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何か、何か、何かしなきゃーー
今回はBGMとしてカルマさんの「即興BGM」をお借りしました。切ないのになんだか力強く、思わず空を見上げてしまいそうな素敵な旋律です。
https://nana-music.com/sounds/035bc046/
人生に疑問を持った人のお話です。簡単な設定等下に記載しておりますので、気になる方はご一読ください。かっこの中は目安時間です、その通りに演じなければならないわけではありません。
性別、一人称の変更、セリフのアレンジ、アドリブ等ご自由にしてくださって構いません。原型を留めないアレンジはご遠慮ください。
何も持っていないことに悩んだり、普通を恨んだり。人って忙しいですよね、という感じで出来上がりました。後日、対になる台本を出す予定です。
ご使用の際は拍手、コメントをぽちりとしていただけると喜びます。
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(1:30〜)
人は誰しも
オモイデを
隠している
それは一点の曇りもない紺碧の空
あるいは海の底に沈むゴミ
でなきゃ遠くに見える蜃気楼
抱えきれないほど
手から、溢れるほど
僕(私)達は毎日、
少しずつ、少しずつ
オモイデを溶かしていく
(0:59〜)
それはまるで
大きな氷山の一角
近くにいるとわからない
失くしてからしか気付かない
けれど
少しずつ、少しずつ
確実に溶けていく
流れて、流されて
立ち止まり
振り返り
今一度、想う
(0:32〜)
今、今、この瞬間まで、
生きて、生きて、生き抜いてきて
僕(私)は一体、何が残せたのだろう
君に、
僕(私)に、
誰かに、
今、今、この瞬間に
潰れて、ひしゃげて、叫ぶ心に
僕(私)達は一体、何を残してあげられるだろう
そう、今一度
掌から溢れていく
オモイデたちを
かき集めながら
想うだけ
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お話:
主人公はなんの不自由もなく大人になった。愛情を注いでくれる両親、優しい兄弟、少しの反抗期。何一つ不満を持たないであろうその人生に、一人の友人を介して、疑問を持つことになる。「自分は今まで何を見てきたのだろう。これからどうやって生きていくのだろう」
自分のことばかり見ていた、守られていた。そのことに気付き、社会に出て、世の中には色んな人がいることを知った。自分には一体、何ができるのだろう。甘えた考えのまま、このまま生きていくのは嫌だ。主人公は、初めて、人生で立ち止まるーー
主人公(22歳:台本で喋っているのは18歳の主人公) 性別はどちらでも):
何不自由なく愛され育った。内気なわけではないが社交的と言うわけでもなく、それなりに友人も恋人いた。
大学入学当初、養護施設で育ったという友人ができる。自分の知らなかった世界に触れ、このままではダメになる、視野を広げなければいけないと想った。就職してしばらく経ったが、気持ちはあの日から動けないまま。
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Twitter:@seal_nana
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Comment
3commnets
- あまみ素敵な台本をお借りしました。
- しいる演じてくださりありがとうございます
- しいる共感していただけてとても嬉しいです。演じてくださりありがとうございます。