【朗読】さようなら【台本】

有馬

今そんな感じです。 --------- 唐突に分からなくなった 自分が何処にいるのか 自分がどうしたいのか 最初こそ何もなかった 自分という人間だけが確かにあった なのに、気づけば色んなものを引きずって、重(おも)りになって繋いだ糸が自分の首を締めていく 自分というものがなくなっていく 自分で作ったものが、自分を縛る枷となった 苦しみの中見たものは、何も無かった自分によく似ていた お別れをしよう 黒が白には戻れないように、首についた締め跡や、枷の痣は消えないかもしれない また傷を増やすかもしれない それなら、傷ごと情けない自分を晒そう 私という人間がここにいた証を残そう 例えそれが滑稽であってもいい、指を指して笑われてもいい、これが自分の生き様なのだから －－－－－－－－－－－－－ #六条睡の台本 #1人声劇 #拍手返します #コメント下さい #nana民と繋がりたい