CM風声劇「猫又逼塞独白譚」
猫叉:【七瀬】その他:【七瀬】
CM風声劇「猫又逼塞独白譚」
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聞き辛い箇所があると思われますが、聴いてくださるとうれしいです。
台本さま
(音入り)
猫叉:
『ーもう、時効(じこう)であろうか
冬を越え
春を告げ
燈籠流れる夏の夜
苦悩の秋からひととせ廻(めぐ)り
少年少女は嗤(わら)い合う
一人は秀才
一人は天才
そして一人は無知蒙昧(むちもうまい)
私は一言こう鳴(い)ったのです』
「にゃあ」
(音入り)
猫叉:
『昭和52年8月15日
あの転落事故は私が引き起した凶事です
雲のように不安定な心は
童子(わらし)自身を責め立て
鞆(とも)へ嫉妬を繰り返し
遂に私を憑依させました。』
八雲:(今年のゐロハ文学賞を受賞したら、彼女に伝えよう)
弥生:(すごい!ねえ聞いて、巴ったらまた入賞したんだって)
猫叉:
『こうなってはもう止められません
否応(いやおう)言い合う成れの果て、
終(つい)に童子(わらし)は
鞆(とも)を川へと突き落としたのです。』
巴:(違う!それは昨今のお前の様子がおかしかったからだ
だから忠告しただけだよ!)
八雲:(そうやって弥生を私から遠ざけたのだろう
性の悪い奴め!)
(ピアノソロ)
猫叉:
『きっと鞆(とも)の見た童子(わらし)は、
さぞ猫々しい姿だったことでしょう。』
弥生:(八雲、巴、何処に行ったの… ! やく)
猫叉:
『邪魔する声は消え、童子(わらし)の腕(かいな)は
鈴夜の山に、火を放ちました
業火に包まれた木々の中で彼は少女に言いました。』
(火の音)
八雲:「ごめんね」
猫叉:
『唆(そそのか)すのにさして時間はかかりませんでした。』
コダマ:(これは人の運命なのです。
お兄さんも素直になったらどうですかあ?)
猫叉:
『天網恢恢(てんもうかいかい)、
その後私は桜木の叱咤(しった)により
全ての尾を失いました。
私に悪さをする力はもうありませんが、
誰もが奥底に眠っています
その狂気は、現代(いつ)でも呼び出せると言う事を
忘れないでくださいね。』
なゆさんの懐古神社シリーズ全てやらさせていただきました。
よければ、聴いてみてください↓
序⛩〝懐古神社〟
「https://nana-music.com/sounds/03cb58f6/?s=ln」
春🌸〝桜前線春告道中〟
「https://nana-music.com/sounds/03cc5ae2/?s=ln」
夏🎐〝風鈴燈籠〟
「https://nana-music.com/sounds/02d1ba37/?s=ln」
秋✒〝とある文学少年の一説〟
「https://nana-music.com/sounds/03299a24/?s=ln」
冬🐈〝猫叉逼寒独白譚〟
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