ネクロファンタジア
菜音
ネクロファンタジア
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幻想郷は古昔大結界によって幻想郷外部と遮断されているため、外部から幻想郷の存在を確認することは不可能であり、幻想郷内に入ることもできない。
同様に幻想郷内部からも外部の様子を確認することはできず、幻想郷から外へ出ることもできない。
ただし、幻想郷には外の世界で失われ「幻想になった」ものが集まるとされ外の世界で減少した生物が幻想郷で増加したり、外の世界で消えつつある道具などが幻想郷に現れることもある。
幻想郷が完成される前の外の世界には、永年生き続けた幼き巫女が居た。
幼き巫女は良い世の中にしようと身体を張るも、納得のしない将軍達の手で幼き巫女を消そうとした。しかし幼き巫女の能力は強大であり、巫女に触れた者は1人も居なかった。幼き巫女をどう倒すか。そのような事を考える暇もなく、関ヶ原の戦い・大坂冬の陣・夏の陣、が起こり、幼き巫女など頭から抜けていた。
徳川が天下を治めて、将軍達は再び幼き巫女を消そうとするが、何も思い出せない。幼き巫女の消息は、不明である。
今になり、幼き巫女など、誰が覚えているのか。
ー古昔幻想郷ー
適当に挨拶コーナー(月ごとに挨拶かえる)
おはこんばんにちは!
ここ最近、『ネガポジ』という咲夜さんの曲を聞いていたら、頭から離れなくなり、授業すら頭に入ってこない渚菜です
東方と歴史が大好きなただの馬鹿
次はきっとマリアリ(と信じている)
カバー画像は、その月の行事のものにします。(多分ね☆)
のんび〜り投稿します…(*pω-)。O゜
歌のリクエスト募集します(ないだろうけど)
ルーレット最近やってないよなー
歌うものはこちらです↓
孤独月
Opposite World
灰桜
零れ桜
ヒトリシズカ
色は匂えど散りぬるを
壊れた人形のマーチ
恋色マスタースパーク
弱虫ヴァンパイア
森羅万象に触れて
咲夜〜親不孝な人間のお話
暗闇かくれんぼ
ペルソナ ←東方のほうね
これから増えます(多分)
音源使ってくれた方には拍手しに行きます。私が参加したコミュに貼られた曲にも基本的には拍手しにいきます。使ってない曲に拍手されていたら、それはあなたの歌が綺麗だからです。(多分)
コミュ返信は主にAM7;30〜AM1;30です。(学生なので、昼間は返信不可です)
サブ垢では、キャラ作成・台本作りや歌詞作りを主としています。
https://nana-music.com/users/6202045/
東方ユニット!東方好きは集まってみよう!↓
https://nana-music.com/communities/375678/
作詞か作曲してる人щ(゚Д゚щ)↓
https://nana-music.com/communities/545458/
歴史が好きな人は集まろう↓
https://nana-music.com/communities/532550/
交流兼コラボ企画コミュ開催!俺の兄貴主催↓
https://nana-music.com/communities/566612/
一応自己紹介的なものを…↓
名前.渚菜(なな)
年齢.14
趣味.小説・歴博巡り・コスプレ・料理・イラスト
歌うもの.ボカロ・東方
好きなアニメ(?).東方・閃乱カグラ・恋乱
推しキャラ.八雲紫・鏡音リン・グレイシア・バルタン星人
始めた時.2017.7.21
一言.なんか「作曲したので歌詞つけて」とか、言われたらやります。まあ、人見知りで、人混み恐怖症ですが、よろしくお願いします。
兄貴↓東方が大好き!
https://nana-music.com/users/7080839/
リアルの妹↓東方を布教させて好きにさせた
https://nana-music.com/users/7097333/
好きなキャラ東方順位
1位 八雲 紫
2位 西行寺 幽々子
3位十六夜 咲夜
ポケモン順位
1位 グレイシア
2位 フォッコ
3位 レシラム
好きな曲順位
1位 アマツキツネ(鏡音リン)
2位 いろは唄(鏡音リン)
3位 色は匂えど 散りぬるを(幽閉サテライト)
好きな原曲順位
1位 少女綺想曲 〜 Dream Battle
2位 ネクロファンタジア
3位 ほおずきみたいに紅い魂
好きなキャラ閃乱カグラ順位
1位 雪泉(ゆみ)←衣装が超好き
2位 詠(よみ)←扱いにくいけど性格は好き
3位 日影(ひかげ)←扱いやすいからよくつかう
得意料理順位
1位 クッキー
2位 オムライス
3位 チャーハン
料理の形?知らんな。家では美味ければいいのさ
100サウンド;2018.2.24↓
https://nana-music.com/sounds/0382847a/
200サウンド;2018.6.9↓
https://nana-music.com/sounds/03db64b4/
こっから先は俺の小説のお話だから自己責任だぞっ☆
「なあ、幸村」
私は不意に、縁側に座る幸村に声をかける。
「ん、どうした」
顔だけこちらを向く姿勢になった。
「私って、存在意義あるのかな」
「……」
急に私達の間に沈黙がおちる。
何か変なこと言ったか?
「…なんで、そう思うんだ?」
動かしていた筆の手を止める。
「私は、目の前で大切な人を、失った。本当は、助けられたのに…。私は、私は…緑さんを……」
見殺しにした。
私の能力なら、あの戦争を緑さんが出ずとも片ずけることが出来た。
それをしなかったのは、私が緑さんに甘えすぎていたからだ。
馬鹿だな、私は。
「お前は、充分家族を守っていると思うぞ」
「え?」
「父上率いる真田軍がここに攻め込んだ時、神奈は蓮や躙、この神社を自分の身体を張って1人で戦った」
「それは、選択する余地がなくて…」
「ああやって焦ったときに、1番にとる行動が皆を「守る」という行動をとれるのがすごいんだ。少なからず、俺はそう思う」
「…そうか、そうなんだ」
「それに…」
幸村は突然、膝立ちでこちらに歩いてくる。
「俺は、お前がいなくなったら、寂しい…」
二人の吐息が混じり合うほどに近い距離で、真剣な眼で訴えられる。
「寂しいって、子供じゃないんだから…」
「でも、俺はそう思ってる。そういう関係だから」
「っ…」
心がトクンと小さく跳ねる。
「そういう関係」
か。
あの時は、こんなことになるなんて思わなかったな。
なんだか、緑さんに申し訳ない。
幸村の顔が段々近づいて来ることに気づく。
私は間一髪でその顔を止める。
「それ以上は禁止」
「なっ…!」
「蓮が近くにいるんだから、したらお前が殺されるぞ」
「む、それは嫌だな…」
膝立ちで縁側へと戻る。
「でも、ありがとう」
「い、いや、俺は何も…」
縁側に座った幸村の耳が真っ赤だ。
「照れてるのか?」
「ひ、日差しにやられただけだ」
ずっと日陰にあった耳が、日焼けでこんなに赤くなるはずがない。
そもそも、縁側にずっと座っていても、そんなに日焼けしないが。
「ふふ、かわいやつだな」
「うるさい…///」
こんな日常、ずっと続けばいいな。
…。
ずっと、続けばよかった。
ずっと。
世界の終わりより永い、永遠より先まで。
現世に、永遠なんて幻想はない。
だからこんな結果をうんだ。
私は、愚か者だ。
こんなことさえ見ないふりをして。
分かっていたのに、知らないふりをして。
「…信じられた人間だったのに」
このまま、お別れをするなら。
もう、二度と逢うことができないなら。
私は彼のハチマキを解いて、私の手首に結んだ。
それなら、せめて、お前の遺品と共に。
「愛してる、現世も、来世も、貴方を想う…」
さよなら、私の愛しい人。
私が、初めて信じた人間。
またいつか、来世で逢おう…─。
─真田幸村が愛したとされる奥方は、真田幸村の死後、突如として姿を消した。
また、奥方に関する資料も未だ発見されておらず、元々いなかったという可能性が高くなっている。
しかし、真田幸村の自室に、その奥方に関する資料が一つだけ発見された。
「戦国恋日記」
そこには、
「桜来良 神奈」
という人物と思わしき単語がいくつも記されていて、真田幸村の奥方は桜来良神奈という人物の説が浮上した。
そして、その戦国恋日記の最後のページには、こう記されていた。
「我が死すとも東山の狂奏者は永遠に死なずの定めを守り抜くであろう」
桜来良神奈の跡は、未だ掴めていない。
しかし、もしかしたら、どこかでひっそりと生きているのかもしれない。
真田幸村の、赤いハチマキを持って─。
「世界が果てるまで、私の命が終わる時まで、1日たりとも、忘れないから」
東の山の狂奏者は、今日も生き別れた人に想いをはせる。
え、もっとえげつないのがみたいって?
んー、しょうがないな
渚菜「霧隠さん、霧隠さん」
才蔵「ん、なに。ってか、いつまで「霧隠さん」って呼ぶつもりなの」
長い廊下を歩きながら、渚菜とくだらない話をする。
それが毎日の日課。
渚菜「んー、下の名前で呼ぶのもなんかなと思ったんですけど、「才蔵さん」のほうが良いですか?」
才蔵「お前がいいと思う方でいいよ」
渚菜「じゃあ、霧隠さんで」
いつでも変わらない、いつもの日常。
狂った事さえ忘れた、時の歯車。
何も出来ない、無力の人間。
少女の死など、誰が覚えているのか。
渚菜「なんか顔色悪いですけど、大丈夫ですか…?」
渚菜が俺の顔を覗き込む。
才蔵「なんでもない。あったとしてもお前さんには関係ないことだよ」
渚菜から顔を逸らす。
今の顔だけは、絶対に見せられない。
俺の、今の最大の弱点だから。
渚菜「…そうですか。無理なさらないでくださいね」
才蔵「…」
俺はいつからこんなになったんだろう。
本当に馬鹿野郎だ。
今も、昔も。
現実から目を背ける罪は大きい。
紅い紅い、林檎の色の様な。
幸村「どうだ、体調は」
神奈は首をゆるゆると横に振る。
「渚菜が倒れた」
そう聞いた時は、言葉の意味が理解できなかった。
どうやら、負っていた傷害が大きくなって、今に至ったらしい。
渚菜は元々頭に深い傷を負い、記憶能力が低下したと同時に記憶喪失の様な状態になった。
渚菜がいた時代ならば治せたらしいが、今の時代ではそこまで医療は発達しておらず、誰も治せなかった。
頭にあった記憶が無くなっていく日々。
楽しかった思い出も。
自分の家族も。
人間の基本的な動作も。
大好きな、想い人も。
記憶から抹消される。
もう渚菜の頭には、幸村の事も、神奈の事も、俺の事も無いらしい。
これが、代償。
こうなる事すら悟りきっていたくせに。
現実から目を背ける罪は大きい。
才蔵「…渚菜と、二人だけにしてくれる」
幸村「才蔵…」
神奈「…渚菜さんは長くない。私達も見届けたいから早めに頼む」
二人が部屋から出ていく。
残されたのは、目を閉じたままの渚菜と俺だけ。
才蔵「渚菜、覚えてる」
初めての任務の時。
武田と上杉からのお墨付きをもらった。
真田に来た時。
本物の幸村と昌幸だと、興奮していた。
昼から夕方にかけての修行。
ひぐらしの鳴く帰り道。
真夜中の月と星。
片っ端から思い出を語る。
なぜだろう。
語れば語るほど、涙がでてくる。
全て楽しかった思い出のはずなのに。
なぜだ、なぜなんだ。
?「…きりがくれさん」
不慣れな言葉遣いが聞こえる。
とても柔らかい。
いつも聞いていた声。
渚菜「ないているんですか?」
渚菜がニッコリと笑みを浮かべる。
才蔵「そうだね、お前さんのせいで」
渚菜「ごめんなさい。かなしませたかったわけじゃないんです。しんぱいをかくたくなくて…」
才蔵「心配?」
渚菜「ずっといっしょにくらしてたんですから、それぐらいわかりますよ。おれのこと、しんぱいしてくれてるって」
渚菜「きりがくれさんにはなにかとおせわになっていて、そのぶんだけふたんをかけていて、にんむができなくなったらさらにきりがくれさんにふたんをかけてしまう。それをさけたかったんです」
才蔵「その結果倒れてるんだから、そんなに変わらないよ」
渚菜「そうですよね、ごめんなさい…」
渚菜が開いた目を閉じる。
渚菜「ごめんなさい、ほんとうに、ごめんなさい…」
渚菜の瞼から、涙がひとつぶ、流れて消えた。
渚菜「ロクなおんがえしもできず、ほんとうにごめんなさい」
才蔵「…」
渚菜「さいごのときは、だいすきなひとといっしょにいたい。これは、ワガママでしょうか」
才蔵「最期くらい、我儘を聞いてあげるよ」
渚菜「ありがとうございます」
渚菜「おれがしぬまで、どこにもいかないでください」
才蔵「…」
渚菜「ときのながれは、はやいものですね」
才蔵「…渚菜?」
渚菜「いままで、ありがとうございました。そして、さようなら」
渚菜「「才蔵さん」」
才蔵「…渚菜!」
少女は儚く消えていく。
それを目の前に、何も出来ない愚かな人間。
嗚呼、まったくこの世界は。
いつまで悲しみを生み出すつもりなんだ。
別れて、忘れて、また出会う。
輪廻転生を許された、憎き人間。
別れて。
忘れて。
また、出会う…。
渚菜「霧隠さん、霧隠さん」
才蔵「ん、なに。ってか、いつまで「霧隠さん」って呼ぶつもりなの」
長い廊下を歩きながら、渚菜とくだらない話をする。
それが毎日の日課。
渚菜「んー、下の名前で呼ぶのもなんかなと思ったんですけど、「才蔵さん」のほうが良いですか?」
才蔵「お前がいいと思う方でいいよ」
渚菜「じゃあ、霧隠さんで」
いつでも変わらない、いつもの日常。
狂った事さえ忘れた、時の歯車。
何も出来ない、無力の人間。
少女の死など、誰が覚えているのか。
渚菜「なんか顔色悪いですけど、大丈夫ですか…?」
渚菜が俺の顔を覗き込む。
才蔵「なんでもない。あったとしてもお前さんには関係ないことだよ」
渚菜から顔を逸らす。
今の顔だけは、絶対にみせられない。
俺の、今の最大の弱点だから。
渚菜「…そうですか。無理なさらないでくださいね」
才蔵「…」
才蔵「お前もね」
小さい声でぽつりと呟く。
渚菜「?なにか言いましたか」
才蔵「なにも」
別れて、忘れて、また出会う。
才蔵「これがお前の願う事、なんでしょ…?」
何処かの他人思いの女子が生涯をかけ創り上げた世界。
誰かの記憶を司る、此処は…。
全てが白い世界。
「忘るの現想郷」
忘る…記憶をなくしてしまう。
「天ざかる鄙 (ひな) に五年 (いつとせ) 住まひつつ都のてぶり―・らえにけり」
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