ある夏の日の話
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ある夏の日の話
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yanです。
声劇台本初投稿です。
ある夏の日の話です。
夏の日に海に沈む夕日は好きです。
気に入らないところがあったら、是非アレンジしてください!
趣味で書いているので、おかしなところもあると思いますが、言わないでくれたら嬉しいです…
台本
↓
「ねぇ、私が明日いなくなるって言ったらあなたはどうする?」
そう言うと、君は僕の答えを聞かずに浜辺を歩き始めたた。君の砂を踏む足音が静かな海に響いた。
「そんなこと言ったってまた冗談だろ?」
君は歩くのを止めてゆっくり振り返った。
「嘘じゃないよ」
そう言った君の瞳には、海に溶けていく夕日の欠片が入っていた。きっとそのまま君も、夕日と一緒に、海に溶けていくんだ。
そう思うと、何も言えなかった。
「ごめんね、変なこと言って。忘れて?」
君はまた歩き始めた。時折波に足を濡らしながら、貝を拾いながら歩いていった。
「あなたはさ、そのままでいてよ。周りがあなたのことどう言おうとそのままでいて。」
闇が海に溶ける夕日を飲み込み始めていた。
「おい、明日も会えるよな?」
君は少し笑って、何も言わず、じゃあねと手を振った。
次の日君はやっぱり来なかった。
あれから、何度も夏がやって来たが、君は今もあの夕日とともに、海に溶けているのだろうか。
どこかで君の笑う声が聞こえたような気がした。
#声劇 #声劇台本
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1commnets
- 和夢拍手ありがとうございます✨ フォロー失礼しますm(._.)m