声劇・朗読『声』
声・チェリオ 音楽・みわたか 台本・日暮夕陽
声劇・朗読『声』
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確かに声は忘れてしまうと思った。
そーゆうの大事にしていきます(T ^ T)
「綺麗な声だね」
君は私にそう言ってくれた。
君にとっては…なんとなく、気分で言っただけの言葉かもしれない。社交辞令だったかもしれない。
本当は、綺麗だと思っていなかったのかもしれない。
でも、私はすごく嬉しかった。
本当に嬉しかった。
ねぇ、知ってる?
人が、死んだ人のことで忘れていくものの順番を。最初に忘れるものはなんだと思う?
思い出?……違う。
名前かな?……名前じゃないよ。
顔?……残念、それも違うんだ。
じゃあ正解。
……死んだ人が最初に忘れられてしまうものはね…
その人の『声』なんだって。
君が綺麗だと言ってくれたこの声…
君は、いつまで覚えていてくれるかな。
ねぇ、顔も、名前も、仕草も、思い出も先に忘れていい…
私は君にこの『声』だけを、
ずっと覚えていて欲しいな…
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