言葉の行方は
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言葉の行方は
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話したいことを話したい人にすぐ話せたのっていつまでだったんでしょう。
相手を選んで、内容を選んで、タイミングを選んで…
そんなことをしていたら、本当に話したかったことがどこへ行ったのかわからなくなりました。
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ふと、話したいな、って思うことがあって。
そんな時に話せていたのはいつまでだったんだろう。
気づけば、話したいことを話せる相手はいなくて。
自分が話したくても、聞いてくれる相手はいなくて。
いつの間にみんないなくなってしまったんだろう。
ただただ話せないたくさんの言葉が胸に詰まって、こんなに、息をするのも苦しいというのに。
…なんて。
本当は、全部無くしたのは自分のせい。
忙しさに、人の優しさに、今当たり前にあるものに甘え続けていたせい。
自惚れていた。酔っていた。
そしてすべて失った。
このまま話されることのない言葉たちはどこへいくんだろう。
胸の中に溜まって朽ちてなくなっていくんだろうか。
なくならなければ、どうなるんだろう。
いっそ、自分の生んだ言葉に埋もれて息もできなくなって死ねれば本望かもしれない。
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改変はニュアンス変わらない程度にどうぞ。
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