【一人台本】お恨み申し上げます【bgm (作曲 暗い)】

演者:あなた BGM:ゆきの様 台本:こたつ

ああせめて、私の屍を踏まないで……。 四作目。 今回は視点を当事者にしてみました。楽しい。 この素敵なBGMは ゆきのP 様が作ったものです。不安や焦燥に駆られながらも、どこか綺麗な感じがとても素敵でつい私の台本と合わせてしまいました。 今回は尺に余裕がある方なのでたっぷり感情を込めるのもありかと思います。淡々とした感じも素敵ですが。何はともあれ、演じていただけるなら感無量です。 以下セリフ _______________________________ ヒーローを待っていた。 私が困っていたら颯爽と現れて、全てを解決してくれるヒーローを。 何を捨て去ることなく、ハッピーエンドに導いてくれるヒーローを。 幾度も待った。幾年も待った。 必ずヒーローが助けてくれる。そう自らに言い聞かせて。愚かしくも助けてと呟きながら。 ヒーローは、終ぞ来なかった。 空想の輝きに目を奪われた私は、傍らで必死に輝く光を見ようとしなかった。 空想の輝きに目を潰された私には、差し伸べられた手が見えなかった。 ああ、私は間違っていた。 私を助ける英雄なんて、私以外にいるはずがないのに。 それでもなお、震えながら耳を塞ぐのなら。 こんな命に価値はないだろう。 ああ、ああ、私のヒーロー。 あなたを、お恨み申し上げます。 ________________________________ 今回は絶望だけの物語。 どんな色の絶望かは演じ手の采配に任せます。 セリフ、語尾など、読みやすいように改変していただいて結構。いい演技を期待しています。 #ゆきのシリーズ 今回もお手本をば。怪しい漢字などありましたらお聞きください。 https://nana-music.com/sounds/03bb0b85/