あいうえお
てんまつ
あいうえお
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はじめてきいたとき、
どきっとしました
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ひらがなが覚えられないと
帰り道で泣いてたころ
遠くを見るのが好きだった
展望台 となり町の
しりとりがうまく続かないような
景色 写しとった
小さな紙を折りたたみ
鞄の底 隠しもった
夕空の感情論を
やってくる過去を
あなたの横顔が翳っていく訳を
眠れない心臓音を
何気ない嘘を
書くことになろうとは
あいうえお
五つ 一つずつ
いくつもの文字は
バラバラになって
風の吹く方へ
飛んでいった
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