春先の空気が澄んでいたから
赤いサンダルを履いて
出かけた先のあの並木のことは
あなたから聞いていた
桜が並ぶらしい
顔を伏せるように歩く人が
多いから嫌になって
そしたら飛んでいた桜が切に
愉快に見えたから
この道で踊ってやろうと思った
タッタラタラッタッタ
足を運ぶ
タッタラタラッタッタ
音を鳴らす
タッタラタラッタッタ
春を踊るのさ桜の下で
花びらが宙に浮いた
舞った一足のサンダル
身体ごと宙に浮いて
飛んでしまえたら私は
はらはらはら一人で踊ってるだけ
ただそれだけだ
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