異聞本丸物語・椿《声劇①》
審神者(気まぐれ猫)×宗三左文字(藍やまねこ)
異聞本丸物語・椿《声劇①》
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これは、とある金持ちの家に生まれた女と
その刀剣男士が生み出す、ひとつの物語である。
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宗三:宗三左文字と言います。貴女も、僕を侍らせたいのですか…?
審神者:宗三左文字…天下人の象徴…良いわ、侍らせてあげる。
宗三:はぁ…わかりましたよ。僕は貴女のモノですから、どうぞお好きになさってください。
審神者:ええー
宗三:ええ、って、何ですか。不満ならやめれば良いでしょう?
審神者:そうじゃないのよ。貴女、沢山の偉い人に持たれた刀なんでしょう?ならそれを誇りなさいよ。
宗三:…そんなこと、嬉しくもなんともない。刀として扱われず、ある事だけを求められる…ただの置物なんて、刀にとっては不名誉そのものですよ。
審神者:もー、拗ねてんじゃ無いわよ。そんなに使われたいなら良いわ、私がちゃんと使ってあげるから、背筋伸ばしなさい。
宗三:使うったって貴女、女性でしょう?刀なんて振るえるんです?
審神者:何のために貴方には人の身があるのかしら?ボディーガード兼引き立て役、よろしく頼むわよ。
宗三:…、…どうせ今の僕は貴女の駒ですから。お望みのままに。
審神者:期待してるわよ。
宗三:…はいはい。
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#異聞本丸物語
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