【声劇】この声が枯れるまでに【台本】

紗雪

とても素敵な台本をお借りしました！ イヤホンヘッドホン推奨です 自分なりに表現したくて珍しく重ね録りです。 少し聞きにくいかもですが、掛け合い部分に耳を傾けてくださればと思います！ 1人で歌っている僕に君は拍手をくれた とても嬉しかった、あの日の事を僕はずっと忘れない でも神様は僕に少し悪戯(いたずら)をした それはそれは残酷で、僕の存在価値が無くなっていくようだった 泣き叫ぶ僕に、優しく手を差し伸べてくれたのは君だった 「この声で歌えなくなっても僕を愛してくれますか？」 「後何度、君に僕の気持ちを伝えられるだろう」 「もう一度歌いたい」 「聞いてくれる？君に贈る愛のうた」 声はもう絶え絶えで、みっともない歌だった だけど、君はあの日のように拍手を僕にくれた 「もう...掠れた...声...しか...出ない...からよく......聞いて」 「今ま...で、ありが...とう......こ...れから...もよ...ろしく......ね」 「あい...して...る」 －－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 午後5時半、教室から聞こえてくる声に私は知らずのうちに恋をした 堪らなくなって拍手をした私に貴方は驚きながら照れくさそうに笑った 残酷な神様にこの声が届かなかった 日々消耗していく声に、貴方は泣き叫ぶ そんな姿を見ていられなくて、自分の無力さに腹が立った 「口を閉じて、叫んじゃだめ」 「貴方の声をこんな事に消費しないで」 「私が未だに声だけを好きだと思ってるの？」 「もう一度歌って」 「最後までしっかり聞くよ」 この数カ月間、貴方の一生分の声を使って私に愛をくれた だから今度は私があげるね 「今までたくさん愛をくれてありがとう」 「私も愛してる」 #六条睡の台本 #台本