朗読『霧雨が降る森』
神崎シオリ feat.mks
朗読『霧雨が降る森』
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それは本当に突然のことで
両親が事故で死んだなんて
いきなり言われたって実感がなくて
ただ
自分1人だけの家は、悲しいくらいに静かだった。
テーブルの上に残された料理を見て
『ああ、そっか。私の…誕生日だったんだ……』
なんて思う。
ぐしゃぐしゃのプレゼントの包みは、いまだに開けることの出来ないままだった。
『何か、疲れちゃったな…』
今日はもう、眠ろう。
……………………
怖い夢を見た。
『かわいい、かわいい私のぼうや。はようはよう出ておいで』
怖いのに、懐かしい響き
夢に出てきた、見知らぬ男の子
『……しぃちゃん』
これもどこか、懐かしい声
でも、なんでだろう?思い出せないや。
きっと、これからも思い出すことは出来ないんだろう。
『さよなら、○○君……』
ああ、ほんとにひとりぼっちになった。
素敵な脚本、ありがとうございました→鎖暗様
美しいピアノ伴奏、ありがとうございます→a-sa-様
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