【朗読台本】快晴【声劇・オリジナル】
台本:難読 BGM:シュリ
【朗読台本】快晴【声劇・オリジナル】
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雲一つない空の下で、呆然と立ち尽くす。
快晴だ。
快晴なら誰もが清々しい気持ちになれる、なんて嘘だ。
こんな淀みのない空だからこそ、少し後ろめたく感じる。
僕がここにいることで、この快晴を汚してしまうんじゃないかって。
なんて心配を嘲笑うみたいに、かんかんと照らす太陽の光。
「お前なんか眼中にねぇよ。」
まるでそう言われてるみたいで。
そんな意地の悪い太陽なんていないのにさ。
ずっと上を向いていて、首が痛い。
でも、下を向くわけにもいかない。
だって、この底抜けな青に飲み込まれそうで。
誤魔化しがきかないんだ。
どこにも隠れる場所なんてない。
ぐるりと見回しても、やっぱり雲は見つからない。
僕はそれが、やけに不安で。
「僕なんか、いない方がいいよな!」
快晴に向かって、なるたけ元気に叫んでやった。
あいつは顔色一つ変えない。憎らしいほどに。
まだ日中だっていうのに、僕は一人沈んでいながら。
平等に照らす太陽の光を浴びて。
この快晴は、それを許してはくれない。
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どうも、難読です!
久々の朗読台本、今回は雨に変わって快晴という事で。
皆さんはどうでしょう。天気の良い日は自然と気持ちも明るくなるもの。でも、そんな簡単じゃないんですよね、人の心は。
雨よりも表現が難しいこの朗読ですが、是非とも期待しております。コメント返しますー!
素敵な明るいBGMはシュリさんからお借りしました!
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