散文 -江戸切子
作詞: Sken
散文 -江戸切子
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寒くないのかなって
君に あたたまった僕の布団をかける
少し疎ましそうに 寝がえりをうって
そっぼを向く
お腹のあたりが キュルキュル削れて
江戸切子の内臓が 入ってる気がした
クリスタルの喉が 自分 飲み込めなくて
苦しそうに 寝息を立てて
一人でに詩を書き始める
夜という冷却装置が どこかで
唸っている 遠くで 軽快に 車が 走って行く
隣人が鍵を開けて 帰ってくる
ロボットみたいな声で 何か呟いて
僕の隣には 蒸気機関車みたいな
寝息をたてて 夢の中を滑走してる君がいる
*静かに凍っていく夜は
江戸切子みたいで
クリスタルの喉は
乾いてくっついて
お腹がキュルキュル
* アスタリスク繰り返す
あれ? どんな夢見てたっけ...
隣人のロボットは 何か怪しい
笑い声を発て始める
どんなカラクリだろう
どんなカラクリだろう
赤ちゃんみたいな手があった
まるで産まれたての
君は人間だね 人間の温もりがある
それだけで 安心したよ
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