【声劇台本】黒装束と銀の鎌 二話
台本「沙一」 声「カビゴン」
【声劇台本】黒装束と銀の鎌 二話
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沙一さんの台本をお借りしました
いや、少年?
ってか声がァァァァァァ
★ * →主人公
○→少年
○「僕は……どうして……?」
★「手を貸しなさい」
*言われるままに、彼は左手を差し出した。
私は右手でそれに触れる。そして生前の彼と溶け合い、彼が見ていた景色を体感する。
★「交通事故だ。君は助手席に座り母親が車を運転していた」
*すると思い出したように、
○「僕……牛さんが見たくて……」
*牧場へ遊びに行くところだった。彼は、青い芝(シバ)と空の間で、真っ白なミルクを飲むはずだった。
○「真っ黒な、トラックが見えたんだ」
★「……手を」
*左手で少年の右手をとる。
まるごと一つになった私達は、願った世界に潜り込んだ。
★「何が見たかった?」
○「えっと……あ! 牛さんだ!」
*私は牧場を駆け回り、天使の羽のように白いミルクを飲み干した。雄大(ユウダイ)な青に寝そべり目を閉じる。
目を開くと、両手に握っていた少年の手は、銀の鎌(カマ)にすり替わり、私は一人佇(タタズ)んでいた。
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