水底の青と空の青【1人声劇台本】
読み手:貴方 台本:藍菜 BGM:みわたかさん
水底の青と空の青【1人声劇台本】
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深く、深く沈んだ海。
空の青とも違うその底の深い青に、取り憑かれてしまった。
まるで世界の終わりのようなその青の中に
落ちていっていると気付いたのは一瞬前の事。
ーー何をしていたんだっけ?
そう、僕は船の上から見下ろしていた。
そこに、一瞬キラリと光る何かがあって、手を伸ばしたのだ。
あれは、魚か…それとも……
沈んでいく感覚。そこをふわりと何かに包まれる。
『貴方を死なせたりしない。』
そんな声が聞こえた気がした。
視界が少しずつ明るくなっていく。流れていく。
…気がつけば、どこかの浜辺に打ち上げられていた。
遠くから、澄んだ少女の歌声が聞こえる。
地平線に朝日が昇ると、波の音に紛れその声も消えてしまった。
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◉一人称語尾の変更などはご自由に。アドリブは内容が変わらない程度にお願いします。
◉使う時には一言コメント下さい。聞きにいきます!
人魚姫のお話です。
落ちた人間は、水深自殺をしたんじゃないかという落ち方をしてますけれども(笑)
海の底の暗い青と、朝焼けの空の暗い青を想像してもらえたらなーと思います。
『』の中は、他の人でもご自身でもどうぞ。
#声劇 #一人声劇 #1人声劇 #シリアス #人魚姫 #青
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