My lord.【二人声劇】

🔹(お名前)×🔸(お名前)

愛しき人に背を向けて、死に向かって歩き出す＿＿＿。 🔹ご主人 🔸メイド ＊＊＊ 🔸｢お逃げください。ご主人様｣ 🔹｢……駄目だ｣ 🔸｢ですが、追っ手が迫ってきています。追いつかれる前に、さあ、お早く｣ 🔹｢駄目だ！一人で戦うなんて、君にそんなこと許せない｣ 🔸｢ご主人様、どうか聞き分けなさいませ。 お父上が亡くなられた今、ボールドウィン家の跡取りは あなた一人きりなのですよ｣ 🔹｢だから君が行かなくてはいけないのか？俺を、俺一人を置いて？｣ 🔸｢それが最善なのです｣ 🔹｢でも、君は…！君は、女の子じゃないか…！｣ 🔸｢ご主人様｣ 🔹｢(遮るように)俺は君に死ねと言わなければいけないのか？！本当なら戦わなくてもいいはずの君に？！ そんなのは嫌だ。父上が亡くなって、ボールドウィン家は無いも同然だ。君が俺に命を捧げる必要なんてない！ないんだ！！｣ 🔸｢ご主人様、わたくしはお父上から あなたを守れと命じられました。わたくしはそれを果たすまでのこと｣ 🔹｢どうして……ッ｣ 🔸｢…お慕いしておりました。どうか、生きてくださいませ｣ ＊＊＊ 背中を押されるようにして、俺は走り出した。 火の手があがる、屋敷に背を向けて。 その後、彼女がどうなったのかは わからない。しかし、追っ手は来ず、俺は一人、遠き別邸へと辿り着いた。 ＿＿＿そして、俺が幾度哀哭を叫んでも、彼女の声が応えることはついぞ無かった。 ご主人様とメイド。 https://nana-music.com/sounds/039e0701/ これの性別逆バージョンです。設定などはこちらをご覧くださいませ。 戦えるメイドってかっこいいですよね。 アドリブ、タイミング、一人称や言葉遣いなど、すべて自由です。 拍手、コメント、フォロー等いただければ物凄く喜びます。 #二人声劇 #台本 #掛け合い #灰宮しゃるの台本