【台本】私の存在理由【一人声劇用】

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#四ノ宮りゐオリジナル #台本 #声劇 #声劇台本 #一人用 #1人用 #一人声劇用 台本40個目になります。無垢な子供。最期に想うは喜怒哀楽、いったいどれだったんでしょう。 やっと台本も40まできました。応援してくださってる皆さん本当にありがとうございます…m(_ _)m 今回は無垢な魔王のお話。魔王に求められたのは兵器としての才能のみ。 この台本はのめほさんのリクエストに答えた形で製作しました！どこか寂しい台本になってしまいましたが…。 リクエストありがとうございました！！ BGMは毎度ながら四ノ宮りゐさんの素敵なサウンドをお借りしました！ありがとうございました！ それでは、よろしくお願い致します。 —————————ここから台本————————— 生まれた意味とはなんだろう。 そんな疑問を抱えながら、剣をいなして魔法を放る。 目を覚ますと、勇者と名乗る生き物が1匹。 初めて見た同じ形、同じ言葉の生き物だった。 それが何故私に剣を向けるのか。 魔王と呼ばれた私には、到底理解できなかった。 私は何もしていない。 なのに。 …なのに、なぜそんな目で私を見るのだろう？ 血飛沫（ちしぶき）が壁を濡らし、私の目が、腕が、足が切り刻まれる。 そうして長く続いた戦闘も終わりを迎えた。 「何か言い残すことはあるか」 勇者の目には、最初ほどの憎悪は無いように見えた。 私は答える。 単純で、本当に純粋な疑問。 「私はお前の生きる意味となれたか？」 勇者の首が揺れる。 そうして、1匹の私という生き物は命を燃やした。 コールタールのような黒い涙が頬を伝う。 その涙の意味をついぞ私は知ることは無かった。