【クロノナミダ】お手本用
海羅
【クロノナミダ】お手本用
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狩人(俺が目を覚ますと、そこには見たことのない森が広がっていた)
狩人「これは…黒漆(クロウルシ)の木?こんな森…俺の住む街の近くには……」
くろずきん「ねぇ、何をしてるの?」
くろずきん「こんな所にいては、危ないよ?
とりあえず、私の家へおいでよ」
狩人「うん、ありがとう…」
狩人(そして俺は、黒いずきんを被った少女に付いて行った。ただ、顔はよく見えなかった)
くろずきん「ここだよ。ここが私のおうち」
狩人「助かったよ。ところでキミ、名前は何ていうの?今度、お礼がしたくて…」
くろずきん「名前…私にそんなものは無いよ。とうの昔から、ね。それにお礼なら、私…お腹がすいて死にそうなんだよね…」
狩人「……え?」
狩人(そう言った彼女の顔は、歪んだ笑顔で満ちていた。殺される。直感的にそう思い、一目散に逃げた)
くろずきん「どこに行くの?ネェ、ネェ、ネェ、!!」
狩人「どうして、逃げても逃げても見つかるんだ……!!って……ああ…(絶望した感じで)」
くろずきん「ざーんねん♪そこから先は行き止まりだよ♪もう……逃げられないね」
狩人「ああ、やめてくれ、お願いだ、やめ……」
狩人(そこで、俺の意識は途切れた)
くろずきん「はは、死んじゃった…」
くろずきん「今日で…199人目……」
くろずきん「おかーさん、あと、一人だよ……」
狩人役の人(空を見上げた少女は、ピクリとも顔を動かさず、涙を流していた)
#うたプリ #リコリスの森 #台本見本
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