私が落ちる日 (台本)
読み手(あなたのお名前) 台本(あししし)
私が落ちる日 (台本)
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螺旋階段。屋上は夕暮れにて。
太宰先生、私に斜陽を見せてください。
拍動の止まる日、今日まで過ごしたこの街は
とても美しく、懐かしい。
たとえば地上5cmで、誰かが私を起こしたら、
この日が全て夢だとしたら、
私は幸福に、気づくのだろうか?
…脚が震える。
万有引力に身を任せて、
ありがとう。さようなら…
……太宰先生、ごめんなさい。
たった今、私の夢は覚めました。
止めてくれたあの人の、温かな胸。
この胸の中でもう少しだけ、
大好きなリズムを、聴かせてください。
Comment
2commnets
- しゅーろくお借りしました…!!
- ロンチー(ド貧民)こっそり私も投稿させてもらうと思います|´-`)