別れを告げるその日まで #12上
華蓮: ひな: 台本:十六夜
別れを告げるその日まで #12上
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別れシリーズ12作目前半です。
ナレーターは華蓮です。
後半に続きます。
本当はもっと長いやり取りのところを1分半にまとめているので、若干の違和感がありますがご了承ください。
【台本】
12月。
二人きりの、静かなクリスマスの朝。
華「メリークリスマス!」
ひ「ああ、華蓮ちゃん。おはよう」
華「えー、つれないなあ。そこはもっと盛り上がろうよ〜……はい、プレゼントとクリスマスカード」
華「頑張って手描きしたんだからねー」
ひ「ありがとう……私、華蓮ちゃんの絵、好きなんだよね」
華「ひなちゃんの方が上手いじゃん」
ひ「そういうことじゃなくて。力強いというか、華蓮ちゃんらしくて」
華「それ褒めてるの? けなしてるの?」
ひ「えー、褒めてるんだよ?」
ひ「はいこれ、私からも」
華「あれ、カードは手描きじゃないの?」
ひ「ネットでかわいいイラスト見つけたから……」
華「そっか〜、残念だなぁ」
ひ「うん……年賀状は、手描きにするね」
華「おーやった! じゃあさ、クリスマスカードの手描き分に……」
華「隠してること、全部話して?」
ひ「えっ?」
華「4月からずっと、私に隠しごとしてるよね」
ひ「なんで……?」
華「わかるよ。時々様子がおかしいもん」
ひ「……やっぱり華蓮ちゃん、頭がいいから……私なんか、敵わないや」
華「教えて。何を隠してるの?」
ひ「ひとつだけ、聞いてもいい? 華蓮ちゃんは私のこと、どこまで覚えてる?」
華「ひなちゃんが小学校にいたところまで。なんで忘れてたのかもわからない」
ひ「そっか……」
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【登場人物】
古谷 華蓮
(フルヤ カレン)
中学一年生の女子。
基本的に明るい性格。
気が強く負けず嫌いな性格。名前がババくさいと気にしている様子。
学業においては飛び抜けて優秀だが、運動はからきしダメ。
小学校時代にいじめを受けていた過去があり、乗り越えてはいるもののある意味人間不信気味になっている。
世の中を斜めに見ており、人をバカにすることが趣味という悪趣味っぷり。
渡辺 ひな
(ワタナベ ヒナ)
中学一年生の女子。
落ち着きがあり大人しい性格。しっかり者。
体型が子供っぽいのを気にしている様子。
幼い頃から絵を習っており、絵が上手い。成績は中の上程度。運動は苦手。
華蓮は最初気づかなかったが、華蓮とは同じ小学校だった。
自分の弱さがもとで華蓮いじめに加担してしまい、引くに引けなくなってしまった過去がある。
心に深い傷を持ち、自殺未遂をしたこともある。
原作の小説は百合ですが、一人称や名前を変えてNLやBLにして演じてくださっても嬉しいです。
シリーズ
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