【台本】少女はケモノに恋をした *4*(最後)
乃亜
【台本】少女はケモノに恋をした *4*(最後)
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【前回までのあらすじ】
1→ https://nana-music.com/sounds/039456ae/
2→ https://nana-music.com/sounds/0394589d/
3→ https://nana-music.com/sounds/03945b29/
一人の女性が赤子を抱いて誰も立ち入らない森に赤子を置いていきました。
その子を育てる森の住人たち。
森の主は日に日に可愛く成長する少女に恋をしたのでした。
そして狼は祈り続け、人狼として生を受けました。
しかしそれは自身の寿命と引き換えに。
人狼と少女。
決して許されることのない恋。
二人は……ーーーーー
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狼は少女の前に跪き、手の甲にそっと忠誠を誓ったのです。
「私は貴女が好きです。あなたのそばにいたい。あなたの隣で、笑っていたい」
『主さん……』
「ですが、私は元々狼です。貴女のように長くは生きられません。貴女が生まれて、この森に来て10回目の夏が来たら、私は命の灯火が消えるでしょう」
『うそ……』
今少女は9歳になったばかり。
そんな幼い少女に何を言っているのかわからない。けれど、同じ刻(とき)を生きたい。
そう思った狼は自身の運命を少女に委ねたのでした。
そして一年とは早いもので、もう少しで10回目の夏を迎えようとしています。
若葉が青々とする季節に、一人の少女と狼は、本当の恋をし、仲睦まじく微笑みあっていました。
そして、少女がこの森に来て10回目の夏の日。狼は少女の腕の中で永遠の眠りにつきました。
「貴女と出逢えて良かった」
そう言い残して。
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BGMお借りした方の他の伴奏です!!
めちゃくちゃいい曲しかないので聞いてみて!!
https://nana-music.com/playlists/1362669/ (色彩)
https://nana-music.com/playlists/1414261/ (自然と舞)
https://nana-music.com/playlists/1601902/ (キリトリ)
https://nana-music.com/playlists/1710417/ (キリトリ2)
https://nana-music.com/playlists/1778556 (音の唄)
https://nana-music.com/playlists/1696627/ (音色創造)
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