【一人声劇台本】桜の散る頃
私(あなたのお名前)
【一人声劇台本】桜の散る頃
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素敵な音楽をお借りして、初めて、台本を書いてみました。
よかったら使ってやってください。
アドリブ、性別変更などご自由にどうぞ。
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今年も、桜が綺麗に咲きました。
貴方の部屋から見える桜は美しいですか?
そんな手紙を書いて親に渡す。この手紙はちゃんと届くのだろうか。
届いたとしても、返事は返ってくるのだろうか。
まあ、あの人は優しいから、きっと無理をしてでも返事をくれるはず。
手紙の返事がきたとしても、私はそれを読めるのだろうか。
私はちょっと重たい病気にかかってしまって。
桜が散る頃に、死んでしまうらしい。
桜と共に命を散らせる。それはとても美しことだと思う。
本当はね、あの人のそばで最後を迎えたかった。でも、あの人はとても遠くにすんでいて、会いに行くことすらできないの。最後に会って訊いてみたかったな。私のことどう思ってた?とか。
そんなことを訊いてみても、答えを聞けることは、多分ない。そもそも、こんな質問に答えてくれるのかな。
優しいから、答えてくれるか。
ふいに、風が私の頬を撫でる。
はらはらと、桜の花びらが落ちてくる。
少し眠たくなってきた。
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少し重たい病気にかかってしまった私は、中学生の時に転校してしまったあの人に手紙を書く。
私の家からあの人の家まではとても距離があって、すぐには手紙が届かない。
あの人が、手紙を受け取り、返事を書き終えた頃には、桜が散っていた。
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