【声劇台本】小夜
なまえ
【声劇台本】小夜
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せりふ**********************
死にたいとか、いなくなりたいとか、
消えてしまいたいとか思う夜がある。
夜は影の私を曖昧に溶かして
私は夜へと誘われる。
通り過ぎる車のライトと
コンクリートを蹴る自らの足音だけを感じ
子供の頃、月とどこまでも鬼ごっこしたことを
思い出し私は足をとめる。
頭上には吸い込まれそうなほどの闇があり、
藍色の壁紙に散りばめられた星々が
私のぼやけた目に映し出される。
その時、私は
「こんなにも美しい世界に自分は生きているんだ」
と思うのだ。
この空を明日も見たいとそう願うだけで
明日も生きようと思った。
夜の冷たさは隙間をつくり
毛布にくるまったとしても癒えることはなく、
夜の慰みは【忘れる】ことを決して許さない。
_寂しそうに菫色の星が光っていた。
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よろしかったらコラボよろしくお願いします!m(_ _)m
_どうか今だけは私を消してしまえ。
Comment
5commnets
- あんず○°お借りします。
- なかさん@台本師@BGM作成はじめました!コラボお邪魔しました!
- せんべいお借りしました!
- ハルお借りしました(*˘︶˘*) 我夢さんの台本は読んでいていつも、目の前に切なくなるほどの美しい景色が広がります。 素敵な台本をありがとうごさいます。
- 勇魚お借りしましたm(_ _)m