第7話
もしもシンデレラが掃除娘だったら?!
第7話
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第7話
王「これは…本当に、本物だ」
バ「この…タリアちゃん、だっけ?かわいこちゃんが持ってきたガラスの靴は舞踏会の夜あの姫が落としていったガラスの靴とペアで間違いなさそっスねー」
王「いや、それだけで持ち主だと断言はできない。タリアよ、今この場で履いてみせよ」
タ「かしこまりました」
王「おぉ…!!」
ル「寸分の狂いもなくぴったりですね」
タ「噂に聞いたところ、王子様はこのガラスの靴の持ち主を探していらっしゃったんでしょう?そして…その人を妻にする、とか」
バ「いやー、まぁ、その予定だったんだけどさー…」
王「すまない。私はもう、妻にする女性は決めているのだ」
タ「……は?」
バ「今ね、王子はガラスの靴がぴったりだったもう一人の女の子、シンデレラちゃんにお熱でさー。毎日毎日口説き落とすって必死なわけ。だから、もうガラスの靴の持ち主とかどうでもよくなっちゃったっぽくてー」
王「というわけだ。このガラスの靴はタリアに返すとしよう」
タ「そんな、シンデレラとは…一体、どこの姫ですか?」
王「ちょうど良かった。あそこで柱を磨いているのが我が妻、シンデレラだ」
ル「予定、ですけどね」
タ「な、な…ただの掃除婦ではないですか!」
#もしシン
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