第5話
もしもシンデレラが掃除娘だったら?!
第5話
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第5話
王「よし、お香もたいた。部屋は薄暗くしてある。これで多少の汚れは気にならないであろう」
シ「失礼しまーす」
王「シンデレラか、入れ」
シ「ってうわぁ、今日は暗いんですねー。電球の寿命ですか?」
王「ま、まぁ…そんなところだ。
それよりシンデレラ、早くベッドへ」
シ「はぁ…。そんなにベッド気になりますか?まぁ毎日寝ているところでもありますしね…」
王「どうだ、シンデレラ。気分の高鳴りなどは…ないか?その……香り、とか」
シ「あーそういえば…いい香りしますね?」
王「そうであろう。このお香の香りを存分に楽しむと良い」
シ「お香……。あっ!お香の灰って、もらってもいいですか?!」
王「は?あ、あぁ、まぁ、良いが…」
シ「お香の灰は紙袋にスプーン一杯ほど詰めて、靴の中に入れておくと靴の湿気が取れて、さらににおいも薄くなるんですよ!
あー良かった!最近雨が続いているので湿気が気になっちゃって」
王「そうなのか!それは知らなかった」
シ「はい!それでは明日の朝にでも灰を受け取りに来ますね!」
王「そうか。では担当の掃除婦に言っておこう」
シ「ありがとうございます!それでは失礼しました!おやすみなさい!」
王「あぁ、おやすみ。
…って………また逃げられた……?!!」
#もしシン
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