第3話
もしもシンデレラが掃除娘だったら?!
第3話
- 14
- 1
- 0
第3話
王子「おや、私にキスをされて固まるほど嬉しかったか?」
シ「キ、キス、初めてだったのに……!」
王子「そうか、ウブな娘も良いものだな」
シ「……あ。」
王子「どうした?」
シ「ベッドサイドの間接照明、電気切ってもらっていいですか?」
王子「そうか、明るいと恥ずかしいか。可愛いやつだな」
シ「あっ、ってちょっ、何でメインの電気も消してるんですか!」
王子「うおっ、勝手に付けるでない!」
シ「間接照明の、おしゃれな細工のこことか、ホコリ溜まりやすいんですよ。はい、キュッ、キュッ、と。ついでに電球も磨いておきますねー」
王子「おぉ、見違えたものだな。より明るくなったように見える」
シ「一見なさそうに見えてホコリって案外溜まってますからねー」
王子「では、これからはマメに掃除させるとしよう」
シ「はい、また呼んでくださいねー。
今度は昼呼んでいただけたらカーテンと窓もやっちゃうんで!朝の目覚めが段違いに良くなりますよ!」
王子「そうか、それは楽しみだな」
シ「では、失礼しましたー!」
~少し間~
王子「うむ。見ていて気持ちの良い働きぶりであったな。
…って、あれ、もしかして、キス以外は普通に掃除して帰られたのか…?
ふ、ふふふふふ、シンデレラといったか。面白い娘だ。
絶対に意識させて、我が妻にしようではないか…!」
#もしシン
Comment
No Comments Yet.