【声劇台本】月の舟
少年1( )・少年2( ) 演奏/彗
【声劇台本】月の舟
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彗さんの演奏する
夜の詩/岩代太郎
をお借りしました。
以前書いた「星空の守り人」と言う本で
星造りの仕事をしている人のお話を書いたので
続きと言うわけではないですが、
同じ村で他にも不思議な仕事をしている人がいたら
面白いな、と思い出来たのが
「月渡り」と言うお仕事です。
セリフ少なめ、ナレーション多めで
朗読っぽくなってしまいましたが
宜しければ挑戦していただけると、とても嬉しいです。
#BGM
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1:26〜
月渡りは小さな舟で月に渡る。
この村と月を繋ぐことの出来る唯一の人
1:11〜
少年1「これ。
月渡りに貰ったんだ。
少年2「ふーん。
ただの石ころに見えるけど。
世界中でこの村と月以外には
人は住んでいないらしい。
だけどぼくたちは月に行けないから
月渡りだけがほんとうの事を知っている。
少年1「いいなあ。
ぼくも月に行ってみたい。
少年2「月渡りになりたいのか?
おれはやだなあ。
月渡りは一年のほとんどを舟の上で過ごす。
手紙や交易品を運んでは
すぐにまた
月からの贈り物をこの村へ届けてくれる。
月渡りは月で起こった事を決して話してはいけない。
誰が決めたのかは知らないけど
ぼくが生まれた時にはもう決まっていた。
少年2「信じられないよなあ。
あんなところに人が住んでるなんて。
少年1「きっとあっちでも、
いつかあの村に行ってみたいね。
なんて話してるんだよ。
そんな話をした
空に浮かぶ丸い石の塊を見上げながら。
Comment
4commnets
- 襖猫
- ちゃうおかりしました
- 襖猫
- 群青瑠璃@台本利用ありがとうございます!お借りしました! とても素敵な雰囲気ですね( *´﹀`* )