梅の香り
作詞・作曲 新川嘉徳
梅の香り
- 66
- 11
- 12
太平洋戦争開戦の直前、1939年のヒット曲。
当時としては斬新な曲だったそう。
おじいちゃんおばあちゃんなら「沖縄の懐メロだね。」と覚えている人も居るっちゃ居る。
★歌詞
①春や花盛い野ん山ん咲ちゅい 種々ぬ花ぬ咲ちょる美らさ
朝夕水をかけて育てている自分の梅の花がいつ咲くのか心待ちにしている。
周りの野山は放っておいてもこんなに色々な花が咲くのだから、手塩にかけた我が梅が咲かぬ筈はない。
4番の歌詞でいよいよ梅の花が咲き、その香りに胸を踊らせる。
という内容。
それは表向き。
本当は仕事で満州に行くにあたり日本に残さねばならなかった妻子、特に子供の無事と成長を願い梅の花に例えた歌。
軍靴の響き高まるキナ臭い時代だった筈だ。
不安だったろうと思う。
夜が明けきらぬうちに庭木に水をかけてまわっていると、徐々に周囲の山の色とりどりの花が朝陽を帯びて輝きだす。それと同時に
「大丈夫、きっと大丈夫」
不安な気持ちがパーっと晴れていくような、昨今はやりの鬱ヌケの歌(かもしれない)。
結果、全く大丈夫じゃない時代に突入するのだけども。
雅やかでもあり生命力への期待に溢れる力強さも感じる。
梅の香りと共に、
時代の空気をも含んでるような気がする曲。
NANAは時間の壁があるから速く弾いたけど、
いつもはゆっくり弾いて一音一音どうやって響かせようかと、山びこをイメージして楽しんでる。ニタニタしながら(闇)
Comment
12commnets
- もっさ
- MajorOfflineオフライン少佐(ほぼ引退)
- もっさ
- もっさ
- Rieco唄の背景をとてもよく理解していて、とても共感できます。やはり唄にはその時代や唄の意味が付随してくるから深みがあるというか、深みにハマるというか笑 そこんとこを重要視されていらっしゃるところに、あなたの懐の深さがうかがえます。nanaで出会ったのも御縁です、これからもよろしくです〜
- MajorOfflineオフライン少佐(ほぼ引退)
- もっさ
- MajorOfflineオフライン少佐(ほぼ引退)
- もっさ
- もっさ>>MajorOfflineオフライン少佐Shousaなかなか聴きに行けずご容赦 どの、有り難うッサー😃 この曲、一時は沖縄でも忘れられそうになってたみたいすねー。 戦前という遠いような近いような時代ではなく、いっそ500年前の曲だったのなら扱いも違うのかしら。 そうだとしたら、今から500年後にはこの曲ってどんな存在になってるのでしょうかねぇ。 古典の一曲として十把一絡げになってたりして(ФωФ) 他にも背景が気になる唄が色々あるんですけども、そんな曲は大抵難しいんですよね 笑 梅の香りも、スマホに背を向けてコソコソやってますッサー(ФωФ) 精進していつか他の曲も紹介出来たらなと思いますです少佐どの
- makko🌺わ〜〜い❣️もっさんの 梅の香り 好き〜〜(ღˇ◡ˇ)♡ そんな 昔の ヒット曲だったんだね。 知らなかった。 私のじいちゃんも 満州行ってたよ。そして ひいばあちゃんが お百度詣りしながら 帰りを待ちわびてたって 聞いた。
- MajorOfflineオフライン少佐(ほぼ引退)歌の貴重さ。そして歌の背後にあると思われる事柄を文化的に伝える。素晴らしいです。こうして一曲一曲大切にする姿勢が本土にも有れば、もう少し違った国になって居たはず。