【声劇台本】熱砂の毒蛇

○アイシャ【】× ●サイード【】（楽曲:Simezo様）

熱く燃える砂漠。 毒蛇はそこに潜んでいる… ○アイシャ …女性。化物を狩ることを生業にしている。 ●サイード …男性。通りすがりの旅人だという。 ---------------(以下台本📚) --------------- (01.28) ○そこは砂漠の果て。砂塵(さじん)にかすむ廃都(はいと)の陰に、「それ」は潜んでいた…… (01.20) ●そんなとこで何してる。あんたも旅人(たびびと)か？ ○……死にかけてるの……、ぅぐっ… ●毒蛇(どくへび)か…… ○あっ、ちょっと何して……！ ●馬鹿か。毒を吸い出すに決まってんだろ。……じっとしてろ (01.04) ●あんた、いつここを出ていくんだ ○用事が済んだらよ ●用事？ ○ここらで、幾つも旅団(りょだん)を襲って「喰ってる」バケモノがいる。駆除しないといけないの ●……その剣(つるぎ)、ハンターだったか (00.48) ○「食事」中にごめんなさい。あなた、この廃都をねぐらにしてたのね ●命の恩人に刃(やいば)向けるたぁ、容赦ねえな ○助けてなんて、私は一言も言わなかった ●ハッ、おっしゃる通りだ。昔、喰い殺した女に似てるからって、俺もずいぶん甘くなったもんだ (00.28) ○本当は殺したくないのよ ●下手な嘘を…… ○嘘じゃない。あなたのことが好きだった ●……惚れる相手を間違えたな ○そのようね (00.16) ●さあて、俺と戦(や)ろうってんなら、手加減はしねえぞ。腹ァ括(くく)れよ ○楽に殺してあげる。かかってきなさい ●良いねえ。あんたみてえな、肝(きも)のすわった女は大好物だ。……いくぞッ #台本コピペ禁止 #台本引用添付禁止 詳しくは↓ https://nana-music.com/sounds/03c27550/ ------------------------------------------ (設定📒) 豊かな資源と貿易の興隆によって、砂漠に築き上げられた大王国があった。 しかし、貿易のための新行路開拓が始まった矢先、その行路で幾つもの旅団が消息を絶つ事件が起こる。化物の存在が囁かれると、いつしかそのルートは「死の道」と呼ばれ、避けられるようになった。 「このままでは貿易に支障が出る」 新行路を取り戻すため「死の道」へ向かったアイシャ。辿りついた廃都で、不覚にも毒蛇に咬まれたところを、彼女は見知らぬ男に救われる。 その男・サイードは、自らを旅人だと名乗ったが……？ ------------------------------------------ タイトルの読みは「熱砂の毒蛇(ねっさのどくへび)」です。 前回作品「蜜林の妖花」(https://nana-music.com/sounds/0371aa2d/)と同じ世界をベースにしながら、舞台は砂漠へ。 前回作品の続編を書きたいと思っていたところ、Simezo様の素晴らしい楽曲に出逢いました。異邦の地を連想させる音色に、リズム、メロディー。ぼんやりとした物語の輪郭が、一気に明瞭になりました。 私はしがない台本書きにすぎません。このような素晴らしい音楽があるからこそ、なんとか、様になる文章を作ることができています。Simezo様、本当に本当に、素敵な音楽を有難うございました…！ #Simezoオリジナル #声劇台本 #言端 #言端の声劇台本 #怪異討伐譚 ↑このたび、シリーズに名前をつけました。