【台本】その歌に魂を【2人声劇】

演者:春斗()×桜() BGM:ますこ 台本:きやま

#BGM #オリジナル #春 #爽やか #声劇台本 #声劇 #朗読 #コラボ用 #掛け合い #2人声劇 #コラボ募集 #コラボしてください #拍手返します ますこさんのBGM「春の雪」をお借りしました！ シリーズ二作目です。 一作目はこちら↓ https://nana-music.com/sounds/0375a814/ 三作目もできました↓ https://nana-music.com/sounds/03eb0277/ 今回は桜のセリフ多めです。 そして前回同様締めは春斗くんの語り。 前回と直接繋がってはいませんが、同日の出来事です。 ーーーーーーーーーーーーーー 桜:「私の歌を、聞いてください。」 桜:小さい頃から、歌が大好きでした。 歌を歌っているとき、私は私という小さな器から抜け出すことができる。 嬉しいこと楽しいこと、辛いこと悲しいこと。 全部関係ない。そこにあるのは、リズムとメロディーと、魂だけ。 …歌え。謳え(うたえ)。唱え(うたえ)。 全てを捨てて。全てを捧げて。 さあ、私の歌を聴け。これが私の全て。 桜:「…ふう。どうでしたか？」 春斗:「どうって、いうか…。」 桜:「…？」 春斗:「お前、本当に高校生か？どうやったらこんな歌…。」 桜:「そんなに酷かったですか！？」 春斗:「いや、そうじゃない。」 桜:「ハッキリ言ってください！」 春斗:「…歌にここまで感情を込める歌い方、この年で出来るやつを俺は見たことがない。そういう意味で言ったんだ。今までどんな経験してきたのかと思ってな。」 桜:「…経験、とかはよく分からないですけど。 確かに、感情はいっぱい込めて歌ったつもりです。そうしないと、届かないと思って。」 春斗:「…大したやつだよ、お前。」 春斗:それは6月のある日。珍しく晴れた空の下に吹く湿気混じりの風が、少しだけ心地よく感じる、そんな夕方の事だった。 ーーーーーーーーーーーーーー