別れを告げるその日まで #8
華蓮: ひな: 台本:十六夜 BGM :ちあき
別れを告げるその日まで #8
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別れシリーズ八作目です。
全編揃ったら公式音声とか出したいなってちょっと思いました。
このぐらいから段々、華蓮がひなに惹かれ始めます。
ナレーターは華蓮です。
【台本】
八月。
華「ねえ、どうする? 明日、部活やる?」
ひ「暑いよ?」
華「暇だし」
ひ「じゃあやろっか」
華「おっけ」
メッセージアプリで交わされた会話。
既読がつくまでの数分が。
返信が来るまでの数秒が。
やけに、長く感じる。
(少し間を空けて)
ひ「華蓮ちゃん、おはよう」
華「ん、おはよ」
ひ「華蓮ちゃん、近いうちに模試じゃなかったっけ。勉強しなくていいの?」
華「部活の方が楽しいからさ。」
ひ「そっか」
華「……モデルにしてたひまわり、しおれちゃった」
ひ「うん。新しいの、摘みに行く?」
華「そだね」
3階はやけに蒸し暑かった。
(少し間を空けて)
華「あっつ」
華「ちゃっちゃと取ってかえろ……」
ひ「元気だねー、屋外部の人たち。
この小さいやつでいい?」
華「うん、いいよ。ありがとう」
ひなちゃんのしなやかな手が、ハサミを持ってひまわりを切った。
華「……ひまわりの花言葉って知ってる?」
ひ「知らない、何……?」
(余裕があるようなら間を空けて)
華「……ううん。やっぱ、なんでもないや……」
【登場人物】※そのうち増えます
古谷 華蓮
(フルヤ カレン)
中学一年生の女子。
基本的に明るい性格。
気が強く負けず嫌いな性格。名前がババくさいと気にしている様子。
学業においては飛び抜けて優秀だが、運動はからきしダメ。
小学校時代にいじめを受けていた過去があり、乗り越えてはいるもののある意味人間不信気味になっている。
世の中を斜めに見ており、人をバカにすることが趣味という悪趣味っぷり。
渡辺 ひな
(ワタナベ ヒナ)
中学一年生の女子。
落ち着きがあり大人しい性格。しっかり者。
体型が子供っぽいのを気にしている様子。
幼い頃から絵を習っており、絵が上手い。成績は中の上程度。
華蓮は最初気づかなかったが、華蓮とは同じ小学校だった。
自分の弱さがもとで華蓮いじめに加担してしまい、引くに引けなくなってしまった過去がある。
心に深い傷を持ち、自殺未遂をしたこともある。
【設定のようなもの】
いじめを受け、心と記憶は閉ざしたまま、偽りの笑顔を浮かべ続ける少女・華蓮。
友人を救えなかった自分に絶望し、弱さと向き合い切れないままの少女・ひな。
似ているようで正反対の二人は、同じ学校の美術室で「もう一度」出会った。
部員実質ニ名の美術部で、二人は自分達だけの世界を作り上げていくが……
華蓮がひなに惹かれていく中、二人の関係は捻れ、もつれていく。
原作の小説は百合ですが、一人称や名前を変えてNLやBLにして演じてくださっても嬉しいです。
シリーズ
https://nana-music.com/playlists/2050881/
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2/26
二人のセリフのバランスを調整しました
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