プロローグ
もしもシンデレラが掃除娘だったら?!
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あぁ、はい。
シンデレラは私ですけど。
このガラスの靴を履けばいいんですか?
え、まぁ、はい。
履きましたけど……。
って、えぇぇぇ?!
王子さまのお嫁に?!なんで!
私、靴はいただけですよ?!
ぴったりだった?!そりゃまぁそうですけど!
それだけで決めるっていうのはいくらなんでも雑すぎるんじゃないですか?
昨晩?
あーはい、ここで掃除してました。
昨日の夜は邪魔な姉がいなかったので普段できないリビングの照明を磨いたんですよ!
ほら、ぴっかぴかでしょう?!新品のようでしょう?!
ホコリ1つついていない完璧な電球……
あぁ、もう見てるだけでうっとりしてしまいます!
お城の舞踏会?
行ってませんよそんなもの。
もう、昨日は掃除が捗って捗って楽しくて仕方なかったんです!
…あら、このガラスの靴。
色んな人が履いたんですか?少し汚れが……
ガラスのしつこい汚れには歯磨き粉!
適量を布につけて、はい、キュッ、キュッ!
そして清潔な布で拭けば…
あぁ、見違えるほどきれいになりましたね!
え、城の掃除を?
しつこい換気扇の汚れ?
任せてください!ちょっと、一通り道具を持っていきますね!
どんな汚れも、このシンデレラにお任せあれ!!
#もしシン
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