【台本】シュレーディンガーの猫【一人/掛け合い】
生猫×死猫【サイダー+】★BGM【hairu】
【台本】シュレーディンガーの猫【一人/掛け合い】
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nanaを始めてから、何度目かの声劇。
今回は1人2役でやらせていただきました!!
語尾、なんて言ってるかわかんないかも…笑
楽しいですね…はまりそうです…
感想なんかいただけると嬉しいです(*´ω`*)
よかったらきいてくださいな。
台本
「」→生猫
『』→死猫
「僕らは今、思考の奥深い(おくふかい)所にいる」
『そして暗い箱の中、相反する(あいはんする)状態として存在しているのだ』
「生きてる僕と」
『死んでる僕』
「波の収縮を待とう。僕は君を傷付けたくはない」
『さあ始めようじゃないか……!』
「『箱を開けるのが怖いのかい?』」
『僕は箱の中の世界しか知らない。黒い毛並みが溶けてしまいそうな、完全なる闇の深さを』
「僕は、箱の外の世界を知っている。金色の瞳が溶けてしまいそうな、陽の差す窓辺の暖かさを」
『僕らは一匹の猫だった』
「今も一匹じゃないか(嘲笑)」
『それは間違いだ。僕らは等しい確率で存在している』
「君は、矛盾した思考に依存しているようだね」
『そんなはずは……』
「今にわかる」
『箱を開ければ、どちらかが消える』
「箱を開けても、事実は変わらない」
「一秒、また一秒と時は過ぎ、闇は濃度を増していく」
『どれくらい時間が経ったんだろう』
「僕らはただ、原子核の崩壊を待った」
『息苦しい未来は、もうそこまで迫っているのかも知れない』
「『その時まで、重なり合う』」
『怯えて(おびえて)いるのかい?』
「怯えてなんかない」
『僕の存在は君の消滅によって成り立つはずだ』
「それ以上言うな!」
『二匹の猫は存在し得ない、そうだろ?』
「……っ(不敵に笑う)」
「『そして僕らは、光に目を細める』」
「箱の中には温い(ぬるい)身体がひとつ」
『どうして……僕は、たった今消えたのか?』
「消えることすら不可能だ。なぜなら死んだ猫などは」
「『初めから存在しなかったのだから』」
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