【台本】砕けちれノスタルジア【一人声劇用】

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#ゲド戦記 #アニメ #BGM #声劇 #一人声劇 #1人声劇 #声劇台本 #台本 #1人用 #一人用 #恋愛 台本29個目になります。今は今、昔は昔。 夕暮れ。他には黄昏、トワイライトなんて呼びかたをするそうです。綺麗だけどどことなく妖しい雰囲気もありますよね。今回はそれに恋愛要素を絡めた台本になります。 方言って良いよね。ということで、方言等のアレンジなどして頂いて結構です。 BGMはibuさんの素敵なサウンドをお借りしました。ありがとうございました！ それでは、よろしくお願い致します。 —————————ここから台本————————— 夕焼けを見ていると郷愁に駆られるのは人間まぁよくあること。 魔性の朱色は見る人全ての記憶をかき回す。 隣を見ると、見事に夕焼けに呑まれた幼馴染の姿があった。 彼の頰を涙が静かに流れていく。 彼はこの瞬間、確かに一人になっていた。 私という存在が隣にいながらも、忘れて過去に飛び込んでいた。 彼がなにを思い出しているのかなんてわからない。 わからないけど、忘れられたことがなんだか無性に悔しかった。 だから、 「よいしょおおおおおお！（可愛らしい叫びなら大体なんでも良いです。勢いよくお願いします！）」 彼の腰にしがみつき、前後左右に何度も揺らす。 うわぁやめぇや！と彼が叫ぶも構わず続けた。 数分の後（のち）。 「なに…したかったん…？」 疲れた彼に私は答えた。 「今は今や。うちば見らんかこのアホタレ！」 彼は私から顔をそらすと、太陽の沈む方向を見てむっつりと黙った。 太陽が山際を光らせて消えて行く。 そんな中、彼の頰が赤く染まって見えたのは、夕焼けだけのせいじゃないはずだ。