声劇台本『 歌喰い少年と歌姫の御話 』
【コルソン: 】【ウリエラ: 】
声劇台本『 歌喰い少年と歌姫の御話 』
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『 歌喰い少年と歌姫の御話 』
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△ 【歌喰い少年/コルソン】♂
〇 【少女/ウリエラ】♀
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〈衰退〉…スイタイ
〈歌姫病〉…ウタヒメビョウ
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〇 セピア色に染まった街。衰退してしまった人々は、希望を捨て夢を語り合わなくなった。
〇 希望を必要としなくなったこの街で、私はただ孤独にさ迷っていた。
△ 「こんばんはお嬢さん!」
〇 「誰…?!」
〇 そこに現れたのは一人の少年。
△ 「珍しく綺麗な歌声が聞こえたから来てみたんだ!」
〇 その陽気に微笑んだ少年は”歌”を食べる悪魔だった。
△ 「へ〜やっぱり【歌姫病】なんだ。
歌わなければ死んでしまう君と、歌を食べなければ消えてしまうボク!まるで出会うべくして出会ったようだ!」
〇 私たちは互いを必要として生きた。
…しかし 幸せな時間は呆気なく止まってしまった。
△ 「ウリエラ…?もしかして声が出ないの…?」
〇 私は “声” を失った。
△ 「…ボクは平気さ。またいつかウリエラの歌を聞きかせてね…。」
〇 (約束、約束よコルソン…!)
△ 彼女は初めてボクの前で涙を流した。
✱✱✱✱✱✱✱
あとがき
とある国が二つになり人々は争いの日々を繰り返した。
その繰り返しで街は色褪せ、人々は希望を必要としなくなった。
衰退した人々が暮らすとある街で、
たった一人歌い続けた少女が居た。
その少女は”歌を歌わなければ死んでしまう”奇病であった。
だが希望を煙たがる人々にとって、
その少女の歌は大変迷惑なものであった。
そんな少女の歌を聞きに来た少年が居た。
その少年は”歌をたべる悪魔”だった。
ー 互いを必要として生きた二人に幸せな時間は続かなかった。
少女は声を失った。
悪魔はそれに苦しんだが、少女以外の歌をたべるのは嫌だと自ら消える選択をする。
少女は声を失い、歌を歌えなくなったが
死ぬことはなかった。
最初から奇病などではなく、たった1人希望を持ち続けた少女であった。
………
この台本を見つけてくださりありがとうございます。
あとがきが長くなりましたが、
台本にまとめるのが難しく詰め込んでしまいました。切ない二人の物語にめっぽう弱いです。
是非お声を吹き込んでくれると嬉しいです。
素敵なBGMは
リサ(クラヴィー)様より「Utopiosphere アレンジ伴奏」をお借り致しました。
……
#声劇 #声劇台本 #掛け合い #ファンタジー台本
#Gの台本置き場
Comment
8commnets
- 不在しますコラボ先にてコラボ失礼しました(*・ω・)*_ _)ペコリ
- 星月 みなみ🌟お借りしました🥺 切なくて素敵なファンタジー台本ありがとうございます✨
- サトウジン(進捗だめです)お借りしました。
- 83。【やっさん。】現在活動休止中。台本お借りします^ ^
- 瑠璃猫@声優志望お借りしました。素敵な台本をありがとうございます😊
- はれるお借り致します
- 森川やらせていただきます!! てか! Utopiosphereじゃないですか!! 素敵です!!
- さーちゃ拙くて申し訳ないのですが台本が素敵だったので思わずお借りさせていただきました🙇♂️コラボ失礼致しました!