【声劇】夕日【台本】
読んでくださった方のお名前を。
【声劇】夕日【台本】
- 18
- 4
- 0
自分に合うことを探すために色々チャレンジしてみようと思って声劇の台本を作ってみました。
初めてなので意味がわからない場所もあるかもしれませんが、読んでくださると嬉しいです。
________________”台本”___________
一人でいるのが好きだった。
誰にも邪魔されずに、大きな窓から夕日を眺める。
人がいないから何もしなくても、何も言われない。
ふと、思い付いて窓を開けた。
今までの悩みを一番すっきりと解決できる気がしたから。
身も縮む様な風が部屋に入り込む。
羽織っていたストールを揺らし、ワンピースから覗く素足には鳥肌がたっていた。
空気を思い切り吸い込むと、鼻がツンとして足先、指先からじわじわと冷えていくのがわかる。
ベランダに向かって足を動かすと私を止めるかのように向かい風が吹く。
目が痛くなるほど眩しい太陽をしっかりと見ることが出来るのは、私の中の決心がそれほど強かったからだろうか。
キィと軋む壊れかけの柵を、もう当分使っていないフライパンで叩く。
外れた柵が下に落ちないよう、しっかりと抱き止めた。
「ごめんね。」
何に対する謝罪かは分からない。けど、壊したそれに謝った。
深呼吸をして五歩進む。
ガクンと沈んだ身体が最期に見たのは、ビルの谷間に消え行く夕日だった。
_____________
性別変換、アレンジはご自由にどうぞ。
好きなように演じて頂きたいので解釈等は余りしないようにしたいと思います。
割りとセリフを詰めてしまった気がしますが、これが今の私の全力です。
Comment
No Comments Yet.